HATCHWORK

DX推進についてDX推進について

1.代表メッセージ

デジタル化の遅れが囁かれる不動産業界において、最もアナログと言っても過言ではない「月極駐車場」。しかし、その実態は大きな可能性に満ちていると確信しています。その理由は、主に3つです。

イメージ図

一つは「市場規模の大きさ」です。全国約3,000万台以上と推計される月極駐車場の市場規模は、普段私たちがよく見かけるコインパーキングの約20倍もあります。
もう一つは、「利活用のバリエーションの豊富さ」です。月極駐車場はその性質上、居住地周辺に多数存在しますから、人々の暮らしにおける身近なスペースとして、さまざまな利活用が期待できます。たとえば、移動販売車の駐車スペースや、小商圏の物流ハブなどはすぐにイメージができます。
そして最後に、「モビリティ革命との親和性の高さ」です。「100年に一度のモビリティ革命期」に突入している現在、自動車は「CASE」(ケース、※1)と呼ばれる新しい領域で技術革新が進み、EVシフトや自動運転の研究が進んでいます。また、電動キックボードを筆頭に、さまざまな次世代型モビリティも世に出てきています。さらに、次世代移動サービス「MaaS」(マース、※2)の話題も尽きません。移動という分野において、これだけの変化が起きているなか、「駐停車」というキーワードとは切り離せないとすれば、最適なスペースの確保が必要となり、上述した市場規模の大きさからも、月極駐車場は新たな役割を持っていくだろうと考えています。また、クルマが減っていく時代において、月極駐車場の利活用は、不動産会社にとって新しい収益機会の創出になります。

いずれにしても、月極駐車場DXの推進が不可欠です。デジタル化によってデータを集約し、全国各地の月極駐車場のリアルタイムな「空いている」「埋まっている」をデータベースにしていくことで、初めてそれを実現できます。そのためにも、まずは全国で個別に管理している不動産会社のDXを推進する必要があり、これまで負担が大きかった月極駐車場の募集や契約手続きといった管理業務をデジタル化し、競争上の優位をつくっていくことが、もっとも重要な戦略と位置付けています。私たちは、月極駐車場のDX推進によって、不動産会社と人々の生活を豊かにしてまいります。

※1 CASE:Connected(コネクティッド)、Autonomous(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字を取った造語)

※2 MaaS:Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)とは、ICT(情報通信技術)を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな『移動』の概念※1 CASE:Connected(コネクティッド)、Autonomous(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字を取った造語)

株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役社長 増田 知平
2.月極駐車場のDX推進について

全国約3,000万台以上(当社推計)の月極駐車場は、全国各地の不動産会社が個別に管理をしています。土地オーナーから任される大切な仕事である一方で、募集・契約・集金・督促などの業務負担は大きく、加えて住宅管理に比べ実入りが少ないことから、デジタル化に消極的にならざるを得ません。結果的に、現地募集看板で集客し、電話で問い合わせを受け、対面で署名・押印し契約するという商慣習を変えることができず、長年不動産会社を悩ませてきました。それが、結果的に利用希望者にとって「月極駐車場探しは手間がかかる」という状況を生んでいます。

私たちは、この問題を独自のアプローチで解決し、不動産会社と利用希望者の利便性を向上します。さらには月極駐車場の利活用による新しい価値創出で、人々の移動や暮らしを豊かにするほか、不動産会社に対して収益還元するため、月極駐車場のDXを推進しています。

3.ハッチ・ワークのDX戦略

1)月極駐車場オンライン管理システム「アットパーキングクラウド」の導入促進
ハッチ・ワークが開発、提供する月極駐車場オンライン管理システム「アットパーキングクラウド」を、月極駐車場を管理する全国の不動産会社に対して導入を進め、全国各地の不動産会社の課題を解決します。インターネットを活用した集客支援、オンライン契約システムによる契約代行、満車空き待ち予約サービスに加え、賃料収納の代行と滞納保証、電話応対の代行などもカバーします。これらにより、業務の最大95%を削減するだけでなく、利用希望者からの反響を増やし、稼働率の向上を目指します。

2)月極駐車場プラットフォームの確立
「アットパーキングクラウド」の導入後、月極駐車場データはハッチ・ワークにて一元管理し、月極駐車場検索サイト「アットパーキング」にて、利用希望者の募集を行います。サイト上ではリアルタイムな「空いている」や「埋まっている」がわかるほか、詳細条件も閲覧可能になります。オンライン契約者にはマイページが発行され、契約更新や情報更新、解約などがスマートフォンから手続きができます。
これらの取り組みによって、不動産会社と利用者が参画する月極駐車場プラットフォームの確立を目指します。

3)月極駐車場データの連携による新サービス開発
月極駐車場プラットフォームにて集約したリアルタイムな月極駐車場データを、さまざまな業界の他社サービスと連携することで、新しい価値を創出します。月極駐車場のDX推進によって、不動産業界に留まらず、社会全体に対して大きな役割を発揮することを目指します。

月極駐車場プラットフォーム
4.DX戦略を進めるための体制整備

ハッチ・ワークのDX戦略は、当社の経営情報システム室が中心となり、経営陣や「アットパーキング」および「アットパーキングクラウド」の各責任者と緊密なコミュニケーションを通じて、あらゆるステークホルダーの現状や課題を捉え、日々改善を行っています。
また、社内においてもデジタル技術の積極的な活用を行い、ナレッジやノウハウを蓄積したうえで、各サービスに反映し、適宜アップデートに取り組む体制を構築しています。

5.デジタル技術の活用状況

ハッチ・ワークでは、月極駐車場のデータベースおよびオンライン契約システムを自社開発しており、改修や機能追加も速やかに対応しています。また、営業支援ツール、ウェブ会議システムやクラウドPBX、コミュニケーションツールなどを活用することで、生産性の向上を図っています。

6.DX戦略に係る指標
  • 全国47都道府県における
    「アットパーキングクラウド」の導入
  • 月極駐車場プラットフォームとして
    モビリティサービスとの連携
  • カーボンニュートラルに向けた
    EV充電設備の月極駐車場設置支援