全国の月極駐車場は、全国各地の不動産会社が個別に管理をしています。土地オーナーから任される大切な仕事である一方で、募集・契約・集金・督促などの業務負担は大きく、加えて住宅管理に比べ実入りが少ないことから、デジタル化に消極的にならざるを得ません。結果的に、現地募集看板で集客し、電話で問い合わせを受け、対面で署名・押印し契約するという商慣習を変えることができず、長年不動産会社を悩ませてきました。それが、結果的に利用希望者にとって「月極駐車場探しは手間がかかる」という状況を生んでいます。
私たちは、この問題を独自のアプローチで解決し、不動産会社と利用希望者の利便性を向上します。さらには月極駐車場の利活用による新しい価値創出で、人々の移動や暮らしを豊かにするほか、不動産会社に対して収益還元するため、月極駐車場のDXを推進しています。
1)月極駐車場オンライン管理システム「アットパーキングクラウド」の導入促進
ハッチ・ワークが開発、提供する月極駐車場オンライン管理システム「アットパーキングクラウド」を、月極駐車場を管理する全国の不動産会社に対して導入を進め、全国各地の不動産会社の課題を解決します。インターネットを活用した集客支援、オンライン契約システムによる契約代行、満車空き待ち予約サービスに加え、賃料収納の代行と滞納保証、電話応対の代行などもカバーします。これらにより、管理業務を最大95%※削減するだけでなく、利用希望者からの反響を増やし、稼働率の向上を目指します。
※管理台数1,000台、毎月20台が入れ替わる仮定での当社シミュレーション
2)月極駐車場プラットフォームの確立
「アットパーキングクラウド」の導入後、月極駐車場データはハッチ・ワークにて一元管理し、月極駐車場検索サイト「アットパーキング」にて、利用希望者の募集を行います。サイト上ではリアルタイムな「空いている」や「埋まっている」がわかるほか、詳細条件も閲覧可能になります。オンライン契約者にはマイページが発行され、契約更新や情報更新、解約などがスマートフォンから手続きができます。
これらの取り組みによって、不動産会社と利用者が参画する月極駐車場プラットフォームの確立を目指します。
3)月極駐車場データの連携による新サービス開発
月極駐車場プラットフォームにて集約したリアルタイムな月極駐車場データを、さまざまな業界の他社サービスと連携することで、新しい価値を創出します。月極駐車場のDX推進によって、不動産業界に留まらず、社会全体に対して大きな役割を発揮することを目指します。

ハッチ・ワークのDX戦略は、当社の経営情報システム室が中心となり、経営陣や「アットパーキング」および「アットパーキングクラウド」の各責任者と緊密なコミュニケーションを通じて、あらゆるステークホルダーの現状や課題を捉え、日々改善を行っています。
また、社内においてもデジタル技術の積極的な活用を行い、ナレッジやノウハウを蓄積したうえで、各サービスに反映し、適宜アップデートに取り組む体制を構築しています。
ハッチ・ワークでは、月極駐車場のデータベースおよびオンライン契約システムを自社開発しており、改修や機能追加も速やかに対応しています。また、営業支援ツール、ウェブ会議システムやクラウドPBX、コミュニケーションツールなどを活用することで、生産性の向上を図っています。
- 全国47都道府県における
「アットパーキングクラウド」の導入 - 月極駐車場プラットフォームとして
モビリティサービスとの連携 - カーボンニュートラルに向けた
EV充電設備の月極駐車場設置支援