【対談記事】話題の「アイカサ」はアットビジネスセンターでのテストが土台だった?!代表取締役丸川様と弊社CEO大竹が対談しました

▲「アイカサ」運営する株式会社Nature Innovation Group代表取締役社長の丸川様(右)との対談です
「アイカサ」誕生まで
大竹:本日はよろしくお願いします。まずはこれまでのビジネスキャリアを教えていただけますか。
丸川様:はい、よろしくお願いします。一番最初は大学生だった19歳の頃、「反抗期カウンセラー」という事業を個人でしていました。反抗期のお子さんを持つ方のコーチングですね。会社というよりも、個人事業主で。社会に貢献するような仕事をしたいと思ったのですが、その当時の自分にできることと世の中のニーズに応えることを考えた結果、そこにたどり着きました。
大竹:それは面白いですね。全部自分で対応されていたんですか?
丸川様:そうです。半年ほどやっていて、少しずつご依頼も増えていたのですが、とにかく忙しくて(笑)。あとはプライシングも難しかったです。
大竹:というのはリーズナブルすぎたと?
丸川様:ええ。WEB会議やLINE電話などを駆使して対応していたのですが、本当に色々なお悩みがあって、しかもいつSOSが来るかもわからない。コーチング対応時間に上限も設けていなかったのもあり、かなり忙しくなってしまって、これは割に合わないと感じてしまったんですね。
大竹:良い経験でしたね。その後は?
丸川様:大学に通いながら営業の仕事をしていたのですが、もっと視野を拡げたいという想いで、日本を離れてマレーシアの大学に編入しました。現地でUberやシェアサイクルといったシェアリングビジネスの急成長を目の当たりにして、日本で何かできないか考えていく中で、傘のシェアリングにたどり着きました。
▲大学時代に「反抗期カウンセラー」という、反抗期の子供を持つお母さんの相談に応えるスタイルのビジネスを立ち上げた学生起業家でもある丸川社長
「アイカサ」スタートから現在まで
大竹:そこが「アイカサ」のスタートですね。ネーミングも秀逸です。アイデアが出てからは、どのように進めてきたのですか?
丸川様:今だから笑い話ですが、ゴミとなりそうな傘を貰って来て。自分たちできれいに洗って、マークを貼って貸し出していました。
大竹:すごい!当社アットビジネスセンターでのテストマーケティングもその頃からでしたね。
丸川様:はい、ご縁をいただいて。ただ、これがあまり良くありませんでした。まず、傘も安っぽいしWEBの貸し出しシステムの見た目も怪しくて、クレジットカード情報を登録するのをためらわれてしまったのです。安っぽいビニール傘ではお金を払って借りようとする人も少ないし、これは必ず返さなくてはと思えないものだったのです。それに、壊れやすくメンテナンスが大変というデメリットがあってあの安っぽいビニール傘は断念しました。
大竹:私はアイカサを使っていますが、今のオリジナルの傘は、かなりしっかりした質感でビニール傘のように捨てるということは考えにくい品質でしたし、暗号ダイヤルがついていてアプリで簡単に登録すると開錠の番号が提示されて、良くできたシステムだなあと感心したのですよ。
丸川様:ありがとうございます。最先端のITを活用していると思われがちなんですが、結構アナログです。安っぽいビニール傘の経験から、良い場所に置いてもらうには良い商品であることが必要だと思って開発しました。しかし、あれでも最初の頃は大手電鉄会社からも門前払いでした。
大竹:安っぽいビニール傘の時代から色々とテストマーケティングをされてきたのですね。
丸川様:かっこよくいうとそうですが、とにかく色々なことを試してきました。おかげ様で、品質を上げた傘を導入してから7か月で400箇所まで増えてきました。
大竹:初期からの改善スピードがすごいですね。私も当社でも多くのビジネスモデルを作ってきましたが、その目線から言って、「いつでも借りられる」よりも「どこでも返せる」にすごい価値を感じました。今までも年間5~6本ぐらいコンビニでビニール傘を買っていましたが、雨が止んだときに困る。借りられるならエコだけど、返せないなら借りない。ここがさらにブラッシュアップしていくと、もっと伸びていきそうですね。爆発的に増えていったターニングポイントはどこでしたか?
丸川様:福岡と上野が街ぐるみでの取り組みで事例ができたのは大きかったですね。今は多くの導入のお問い合わせもいただいていて、場所なども含めて検討しながら対応している状態です。
これからの目標
大竹:それはすごい!じゃあ当社はテストマーケティング時にご縁があってよかったです(笑)。今だったら導入させてもらえないかもしれないですよね?
丸川様:いえいえ、そんなことはないです!でも、本当に当時御社にご協力いただけたのはありがたかったです。実績なんてほとんどなく、何しろビニール傘でしたし(笑)。
大竹:では、当社でのテストマーケティングが初期の土台になったということで(笑)。実は、最初に私が渋谷の当社会場で「アイカサ」を見たときに、「何だこれは?」と思ったんです。当社の社員が面白がって置いたみたいですが、いつもなら追及していたところをその時は放置したんです。というのは、確かに私たちも来場者の方に対して、シールを貼って貸し出していたのですが、まぁ返ってこないんですよね(笑)。そういう意味では、このサービスは来場者の利便性を上げることになる、そう思ったんです。私の勘は当たりましたね!ズバリ、これからの目標は?
丸川様:ありがとうございます。まずは当面1500箇所の達成と、さらに一番成し遂げたい目標としては全線全駅に「アイカサ」を設置していることですね。アプリも開発中です。最終的には「返さなくてもいい」まで実現できたらと考えています。
大竹:ありがとうございました!お互い頑張りましょう!
▲初期からの改善スピードがすごいと大竹も絶賛
アイカサ公式サイトURL:https://i-kasa.com/
アイカサLINEアプリURL:https://line.me/R/ti/p/%40upu4224e
アットビジネスセンター:https://abc-kaigishitsu.com/
■□■プロフィール■□■
株式会社Nature Innovation Group
■代表: 代表取締役 丸川照司
■設立年月日: 2018年6月19日
■会社ページ: https://i-kasa.com/
■住所: 東京渋谷区渋谷 3−26−16 第五叶ビル5F
■資本金: 8,503,000円(準備金含む)
■主な事業: 遊休スペースを活用した傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営